不況って何?簡単説明|コロナに端を発する不景気突入は悲観ばかりか。

コロナに端を発する不況に突入するという話が世間を賑わせている。

不況は言い換えれば不景気を意味している。

そもそも不景気(不況)とは何なのか。

これが分かっていなければ話にならないが、実は簡単な事でもない。

大人になって「好景気って何?」なんて質問出来ないだろう。

だから、ここで改めて「景気」って何の事を言ってるのかを伝えておきたい。

景気とは?

景気とは何か。

言葉の意味で言えば、「経済活動の動向」を意味している。

(それって何やねん)

当然聞こえてる言葉ではないか。

よく言われるのが「商売が上手くいっている状態」である。

ただ好景気と言われる時でも、当たり前ながら「僕の所は全然ダメだよ!」なんて会社もある。

逆に不景気と呼ばれていても「儲かって仕方ない」なんて会社もあるのだ。

景気という言い方をする場合、どの範囲を指しているのかを把握しておく必要がある。

「日本は好景気」と言われているのなら、「日本全体としては商売が上手くいっている状態」と言っても良い。

周りが儲かっている様に思えない

好景気と言われている状況であっても、肌感覚で「商売が上手くいきやすい」と感じる場面は少ない。

実は景気判断というモノは、様々な指標を元に主観的に決められている事が多いのだ。

「最近は景気が良くなってるから」

こういう大人も何かしらのニュースでそれを聞いたり、自分の会社の話をしている事がある。

それを聞いても、「自分の所は景気良いとは言えないよ」なんて事は日常茶飯事。

非常に主観的に語られる事が多い面を忘れてはいけない。

景気が良くなるとどうなる

景気が良くなると、企業業績が上向きになり、株価が上昇していく。

業績の向上から人を雇う機会が増えて失業率が低くなる。

またボーナスなどに反映される事で所得の上昇が見られる。

こういった状況から見て、業績・株価・失業率・所得を見て景気判断が為される場合もある。

給与は上がりにくいのか

ただ昨今であれば、業績が少し伸びたくらいでは給与の増加は見込めない。

企業も「いつ何時不況に喘ぐか分からない」という怖さがあるのだ。

給与は一度上げてしまうと元に戻すのが非常に困難である。

結果的に「上げない」を基本に考える事になる。

2020年にコロナ不況到来と言われているが、それまでは好景気だったとされる。

厚生労働省/国民生活基礎調査の概要

厚生労働省/国民生活基礎調査の概要

これは平成28年に実施された国勢調査を元に作られた厚生労働省の概要の一部抜粋となる。

歳月はここから更に進み、今現在では4年進んでいる。

では大和総研の2019年度の所得推移を見てみよう。

大和総研/家計の実質可処分所得の推移(2011年~2018年)

大和総研/2019年の所得推移

この大和総研が出している実質可処分所得の推移を見れば分かるが、2014年から上昇傾向にあった。

全体として見れば「給与も上がっていた」と言える。

「そんなはずがない」

気持ちは分かる。

実はそうなのだ。

女性が働いた分の上昇

実はこの可処分所得の増加に関しては、専業主婦からの変動が大きな要因となる。

世帯によっては、元々専業主婦だった家庭が働きに出る事がある。

これによって、その家計における可処分所得の増加は大幅なものとなる。

専業主婦で0円だった女性が、働く事で手取り10万でも稼げばどうなるか。

想像に容易いと言える。

逆に言えば、女性の働き方に変化が生じなかった世帯では可処分所得の減少が見られている。

物価指数の上昇

そもそも物価が上がっている事実を無視できない。

例えば、アベノミクスで経済を立て直したとされる第二次安倍内閣が発足したのは2012年の12月。

影響が大きく出た2013年から2018年のデータで見ると4.5%の上昇が見られる。
(政府統計の総合窓口より)

生鮮食品だけで見れば、15.9%の上昇が見られるのだ。

消費税の増税も人が感じる景況感に影響している事は言うまでもない。

上がっている場所もある

リーマンショック後の不況から抜け出した日本の情勢。

それを見ていると、確かに失業率は大幅に下落して、先の統計の様に所得の上昇も見られた。

株価も日経平均株価で一時期7,000円を割り込む展開もあった。

そう考えると、2倍以上に膨れ上がった株価から見て好景気であったと判断しても良いだろう。

給与も能力に応じて大幅に上昇しているサラリーマンも存在した。

高度経済成長やバブル景気の様なモノを想像して好景気と考える人が多いがそうではない。

今は格差景気とも呼べる状況が通常となるのだ。

逆に言えば、不況時も同じ事が言えるだろう。

全体としては恐らく所得減少と企業業績の低迷に株価の下落、そして失業率の上昇が重なっていく事と思われる。

その中でも、必ず上がっている場所はある。

不況を悲観しない

通常の商売であれば顧客の財布の紐が固くなる為に物が売れなくなる。

但し、そもそもが必要では無いモノだったのではないかと思い直すきっかけにもなる。

「何となく買う」

これが控えられる事で「本当の意味で価値のあるもの」が台頭してくるのも不況時の特徴である。

商売が出来なくなったのではない。

人々の安楽なムードから来る消費の衝動が抑えられるに過ぎない。

もし今自分自身が本当の意味で価値あるものを提供出来る様になれば、不況など取るに足らない減少である。

最初に伝えたが、景気とは「どの範囲を指すのか」によって見方が変化していくもの。

「当社は景気が良いです」

そう言えるべく、本物の価値を見出していくのが不況にあるべき姿なのかもしれない。

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