ディドロ効果でサラリーマンは貯金を食い潰してしまう|節約の思考

「なぜお金が貯まらないのか?」

多くのサラリーマンが悩むポイントである。理由は明快で、支出と収入のバランスが崩れているからだ。支出の見直しを考えても、理由分からない人も多い。ディドロ効果を知る事で自分の支出の要件が分かり、見直しが捗る。

ディドロ効果はプラスにも使えるが、多くは支出の増大に繋がる。知らないだけで無駄な浪費を繰り返し、いつまでも収入に応じた貯蓄が出来ず破綻に至る。

ディドロ効果とは何か

ディドロ効果について説明しておく。グラント・マクラッケンが定義した効果である。

効果の内容は単純。一つのモノを手にした事によって、周囲のモノを含めてそれに統一したくなる心理効果を意味する。マーケティングでは、効果を利用して統一感を出す商品が提供されたりする。一つのブランドで周囲を固めたくなる現象に近い。世界に轟くブランドで考えると分かる。時計はロレックスしか嫌だという男も多い。IT製品は全てAppleでなければなんて人も多いのではないか。

ディドロ効果の最初の定義になった例は衣服だった。友人からオシャレな洋服を貰ったディドロは、それに合わせて部屋の内装を変化させてしまったのだ。奮発して購入した一つの高級品によって、果ては車まで見直してしまう人間もいる程だ。

ディドロ効果で貧乏の幕開け

Aは友人から昇格祝として高価な革靴を貰った。Aは喜んでその靴を履いたが、自分の安っぽいスーツには似合わない事が分かる。

「この靴に合うスーツが必要だ」

そう感じたAはすぐさまオーダーメイドのスーツを新調した。その際に、靴に合うベルトと鞄も購入した。いつもなら安スーツで1着2万程度だったものが、今回は1着で10万である。ベルトはいつも量販店で1000円、鞄は町の大型スーパーで5000円で購入していたA。今回はベルトが1万円で鞄が3万円のものを購入した。ディドロ効果によって、普段26,000円で済んでいた買い物が14万に跳ね上がったのだ。

更に人の欲求はエスカートしていく。今後レベルを下げた服が購入出来なくなるだけでなく、今の姿に見合うべく車も買い替えを検討し始めた。今までは営業にも中古の軽自動車で向かっていた。今のスーツ姿などに合わないと感じたAは、奮発してローンで新車価格400万の新車に乗り換える。

次に考え出したのは住む家についてだった…。

効果を踏まえた上で支出見直し

今の実例と効果の内容が分かった上で、自分の支出を見直す。「何に幾ら使っていたのか」だけでなく、「なぜそれを購入したのか」「代替品で安価なものはないのか」徹底して抜き出していく。ディドロ効果によって購入されているモノが見つかるに違いない。

貯蓄をベースに生き方を変える準備をするのならディドロ効果部分は全て見直して良い。車や住む場所に至っても効果が反映されている場合がある。全てを洗い直す事で自分の弱さも理解出来る。弱いのが悪いのではない。気付かないフリをするのが最も自分の未来を食い潰す。

支出見直しにはディドロ効果

ディドロ効果を理解し、元にして支出見直しをする。貯蓄に至るだけの収支バランスを導き出せる。「ただ捨てれば良い」「自分で考えられる」なんて思ってはいけない。出来なかったから今があるのだ。心理効果を一つ見るだけでも可能性が広がったのを感じるはず。今後も自分が陥ってる心理効果について学ぶ事で自己防衛が出来る。

是非ディドロ効果を理解した上で、支出の見直しを実践してほしい。

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